骨盤底筋を鍛える重要性が徐々に浸透してきているような気がします。私もその波に乗って「鍛えねば!」と実感している者の一人。
お、これも骨盤底筋を鍛えることを紹介しているのかな、と思い手に取った本『やせたいなら肛筋を鍛えなさい』を読んでみました。
著者は肛筋トレーナー(日本大腸肛門病学会専門医公認)、整体師(整体師養成認定講師)の久嬢由起子さんです。
ヒップアップ特集などのテレビにも登場している方ですね。
骨盤底筋の鍛える方法の紹介や、桃尻をつくるための指南書と思ったら、もうちょっと奥が深かったです。
著者は理想の体型になるにも、健康な生活を送るにも「正しく整えられた骨盤」がとっても大切だと!
ほほぉ〜。たしかに、骨盤のポジションによって血流や代謝が変わるっていいますもんね。
その重要な骨盤を支えているたくさんの筋肉の中で、特に以下の2つが大きな働きをしてくれてるようです。
・腸腰筋(ちょうようきん)
・骨盤底筋群
この中の骨盤底筋群、骨盤が下垂しないように下からハンモックのように支えています。
骨盤底筋を鍛える心がけをしている方なら、そのことは既にご存知かと思います。
私が今回この本を読んで、初めて知ることができてよかったなぁというのは、この骨盤底筋についてもうちょっと詳しく説明してくれていた点です。
専門的なところまではいかず、でも筋肉「群」とまとめているところをちょっとだけ詳しく。そのおかげで、骨盤底筋群の多くを占めるのが、後ろ(おしり)側にあると知りました。
骨盤を支えている大部分が、肛門周りの筋肉群だと!著者はこの肛門周りの筋肉群を「肛筋」と略しています。
だから「肛筋」を鍛えるべきなのねと。
…「肛筋」を鍛えたくなる。
肛筋を鍛えることで、ゆがんでいる骨盤が理想的な位置(わずかな前傾姿勢)に戻ると、さらに良いことが。
骨盤とつながっているおしりの筋肉、太ももの筋肉、おなかの筋肉も連動して正しく使える位置に戻ると。
おしりのふくらみを作っている大臀筋(だいでんきん)を効果的に使えるようになると、歩いているだけでもエクササイズになり、面積が大きい筋肉なので全身の筋肉にも影響してゆくと。
太ももの筋肉中でも、太ももの美しさのカギを握る内転筋群(太ももの内側にある)が正しい位置に戻されると、ヒザをつけて座るなどのエクササイズをすると効果が生まれると。
ということは、筋肉が正しい位置にないと、なかなかエクササイズ効果がえられないものなのかも、と思ったり。
今まで「運動してもなかなか効果がでない」と感じていた時は、使っているつもりで、正しく筋肉を使えていないこともあったのかなと。
腹筋についても、これまたたくさんの筋肉が層になっているとわかりやすく図解されていまして、4層の筋肉(外腹斜筋、腹直筋、内腹斜筋、腹横筋)はすべて骨盤とつながっていて、骨盤の位置が正しく戻ると効果的に使えるようになるんですって。
著者が出ていたヒップアップを目的としたテレビの特集で、この本で紹介されている方法を試した方が(たしか2週間)、ヒップアップはもちろんお腹がかなりひっこんでいたのを覚えているので、ああ、確かに全身の筋肉とつながっているんだなぁと納得。
とにかく「骨盤を正しい位置に戻す」ことが大事だと改めて感じます。
そして、骨盤を正しい位置に戻すには肛筋を鍛えると。肛筋を鍛えるには「ストレッチ」が一番効果的と。
このストレッチについては、別記事にしたいと思います!